男性の脳は半裸の女性を「モノ」として捉える

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男性の視線を、女性が「性犯罪者特有の目」として捉えていることがあります。
大切な人を見つめる視線ではなく、何かを性的な対象として見ているとき、性欲に支配されているときの目のようです。

SNS上でも多く話題になってきました。

性犯罪者の目。性的に見ている目。

逮捕されなかったため世界のフリー素材のようになってしまった日本の痴漢犯罪の様子でも、特徴的な目が指摘されています。

上記ツイートの事件記事と動画は別の類似事件のようです。↑

この特徴的な目は、男児の性犯罪が性的なものであるか否かを議論された際にも議題にあがりました。男児であってもこの特徴的な目で見ているという報告がSNSには多く上がっています。

バスに乗っていた女子高生 小学生男子とのやり取りに「ヤバすぎる」「一番恐ろしい」
イラストレーターのしばたま(shibatamaa)さんが描く『フォロワーさんのゾッとしたお話27人目』をご紹介します。バスで起きた怖い話に、考えさせられます。
https://grapee.jp/895278

男性のこういった目の状態の理由を裏付けるような研究がありました。

男性はビキニの女性を“対象”とみなす~S・フィスク氏らの研究

2009年Susan Fiske氏らの研究発表

米国の心理学者スーザン・フィスク(Susan T. Fiske)らの研究によると、男性が水着姿などの女性のピンナップ(性的対象化された画像)を見るとき、脳内で他者の意図や感情を読み取る社会的な認知領域(内側前頭前皮質など)の活動が低下し、代わりに道具を使う際に関係する運動領域が活性化することが示されています。

半裸の女性の画像を見るとき男性の脳はただの物体として処理している
セクシーな女性の写真が載っているカレンダーや新聞を見ている時、男性の脳はその姿を「物体」として処理しているという研究結果が発表されました。

こちらの元の記事⇩

What men REALLY think of when they look at a girlie calendar
Sexy calendars and pictures of topless models in tabloid newspapers really do lead men to think of women as objects, res…

セクシーなカレンダーやタブロイド紙に掲載されるトップレスモデルの写真などは、男性が女性をモノとして考えるようになる原因となることが、研究によって明らかになった。 

男性がビキニ姿の女性の画像を見せられると、DIY工具やその他の物について考えるときに使う脳の部位が活性化する。 

同時に、他人の思考や感情を察知しようとする際に使う脳領域の活動が低下することが、脳スキャンによって明らかになった

デイリーメール 2009年2月17日

男性はビキニの女性を“対象”とみなす
男性の行動に関する新たな研究によると、一部の男性はビキニ姿のセクシーな女性を対象(object)としてとらえるという。

 また、研究を率いたプリンストン大学の心理学者スーザン・フィスク氏によると、男性はセクシーな女性の写真を「押す、つかむ、扱う(I push, I grasp, I handle)」といった一人称の動詞と結び付ける傾向があるという。 
 「さらに、“ショッキング”なことに、相手の意図を考えるときなどに反応する脳の領域がまったく働かない男性もいた。つまり、そうした男性は女性を性的な魅力があるとはとらえるが、女性の心については考えていない。社会的認知にかかわる領域が活性化しないのは本当に異常なことだ。そんなことはめったにないから」と、フィスク氏は指摘する。 

異性愛男性にとって、女性の性的対象化は女性対象者への主体性の関連性を低下させる。 

女性が男性を性的に見ても、相手男性に気に入られたいと思うなど、相手がどう考えるか、男性対象者への主体性を低下させることはない。 

 女性は通常、求めていた男性が現れると、「相手の心を読み取り、何に興味があるかを考え、相手を喜ばせようとする」ため 

ナショナルジオグラフィック日本版 2009年2月16日

異性愛男性にとって、女性の性的対象化は女性対象者への主体性を低下させる…

──まさに性的客体化が女性の身体のモノ化を示唆していることがわかります。

Susan Fiske氏について

スーザン・T.フィスク(Susan T. Fiske)は、プリンストン大学の心理学・公共政策学教授(Eugene Higgins Professor)です。社会認知研究の世界的権威であり、ステレオタイプ、偏見、差別が人間の脳や社会にどのような影響を与えるかの解明において、非常に高い評価を受けている研究者です。

Just a moment…

環境型セクハラのもたらすもの

女性の性的な画像が目に付く状態…環境型セクハラに晒されていると、男性が女性への社会的評価が下がったり、女性自身の自己評価が下がったり、女性がその場にふさわしくない存在であると感じたりと、無意識のうちに影響を及ぼす「スピルオーバー効果」や「プライミング効果」をもたらすといった見解も展開されています。

スピルオーバー(Spillover)効果本来ある対象に向けられた事象(費用、知識、感情など)が、その枠を超えて別の対象や周囲にまで波及・影響を及ぼす現象のこと。「波及効果」「こぼれ落ち効果」とも。
環境、心理学の分野では、仕事で得た達成感や良い気分が家庭にも持ち込まれる(ポジティブ・スピルオーバー)、またはその逆(ネガティブ・スピルオーバー)のように、生活の異なる役割間で感情やエネルギーが影響し合うことを指します。
職場にハラスメントが存在する場合、直接の被害者でなくても「見聞きする」だけで周囲のモチベーション低下やメンタル不調が引き起こされる現象など。

プライミング効果あらかじめ受けた刺激(情報)が無意識のうちに、その後の行動や判断に影響を与える心理効果のこと。

デイリーメール 2009年2月17日

職場やメディアにおいて性的対象化された女性の画像が氾濫することで、現実の女性を「人間」としてではなく「性的なモノ」として捉える認識が助長されます。その結果、同僚などを評価する際にも悪影響が及び、セクシャルハラスメントやジェンダーに基づく偏見を正当化する態度につながりやすくなります。

両価的性差別理論

心理学者であるピーター・クリック(Peter Glick)やスーザン・フィスク(Susan Fiske)が提唱する「両価的性差別理論(Ambivalent Sexism Theory)」は、このようなジェンダー不平等と性差別的態度のメカニズムを以下のように説明しています。

敵意型性差別(Hostile Sexism): 女性を男性の支配を脅かす存在として見なし、攻撃的な態度をとる傾向。

温情型性差別(Benevolent Sexism): 「女性は保護されるべきか弱い存在である」といった一見好意的なステレオタイプを通じて、女性を従属的な立場に固定する傾向

メディアによる性的対象化の反復的な消費は、特に男性において敵意型性差別や女性に対するネガティブな認識を増幅させることが研究で示されています。さらに、女性をモノとして扱う視点が常態化すると、現実の女性の主体性や社会的な能力を過小評価する「非人間化(Dehumanization)」を引き起こすことも指摘されています。

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